読書案内:すばやく鍛える読解力

多くの下手な文章に添削を加えてきた著者の経験を知ることにより、少しでも上手に文章が書けるようになるとよいと思って読んだ。
下手な文章の類例を知ることができること、書き方の技術的なところでなく、文章の中に書き手の意識や思考を見抜く視点に関心した。

ちなみに、文章を書く上で、注意することは以下のとおり。

・文章を書く際には、「何を伝えたいか」が一番大切である。
・文章を書く際には、具体と抽象を考え、不足を補いながら考える。
・「確かに・・・。しかし・・・」のパターンで表現することを心がける。
・何に反対しているかを考える。途中で論点を見失ってしまうことのないように。
・主張を把握し、その根拠を整理しておく

 

文章を書く際に、以下の思考に陥っていないか、技術的な書き方でなく、意識・思考について振り返ってみるのが上達方法になる。

 

文章にある、ある種の思考
・抽象化するのが苦手なタイプの人がいる
・具体的な事柄を余計なことと感じているタイプもいる
・具体的な出来事を言葉を用いて描くことができない人がいる
・客観的な視野に欠け、思い込みが激しい人間であるかも
・論理的な思考ではなく、曖昧で、自分本位であるかも
・反対している意見がすり替わってしまう人は、一貫して論理を明確にできず、的外れに思考するタイプ
・意図的に論点をすり替えたりごまかしたりしようとするタイプ
・意見の根拠が書かれていない人は、反対意見を持つ人がいることを理解できない
・自分の善悪等の価値観以外の価値観ががあると思っていない
・自分の都合のよいことしか書こうとしない人
・その人の心の迷いや何らかの配慮のため
・数人で書いた文章で、継ぎ足しになったため


具体例が抽象的な内容と異なっている人は、あまり知的ではない。
・具体的な体験がないため
・具体的な体験はあるのにそれを認識していないために、思いつかないため
・具体的体験にひきずられてしまうため

 

文章を書いた際の振り返りにこのような観点から見直しをしようと思った。