小説:ボタニカ

牧野富太郎を主人公にした小説です。維新後からの歴史小説を読んでいるみたいで、よく知らない事件や時代背景が所々あったが、とても興味深く読み終えた。 借金の話が続くと、なんだか気分が下がった。どうして自分だけ、おいしいもの、上等なものを来たり、…

小説:汝、星のごとく

この小説を読んで、2つ心に残った。一つは、自分で考えて、自分の生き方を選択しないといけないということ。二つ目は、「過去は変えられない」の次に「ただし、過去は新しいことで上書きすることができる」だ。 小説の登場人物の北原先生と瞳子さんの生き方…

小説:七人の敵がいる

お話を読んでいて、これもある意味、仕事小説なのではないかと思った。 陽子の地で、前のめりに発する言葉に、感情があふれ出ていて、共感しつつも、あちゃーと思われるその場の雰囲気もあわせて、面白く思われた。 自分の不安を逆算して、相手に伝わるには…

読書案内:お金のむこうに人がいる

何かを購入するときに、人の仕事に支払っているという考えをするのは、面白いと思った。感謝の気持ちでお金を支払うのは、これまであまりしてこなかった発想だ。 お金を使うではなく、お金を流すという発想も、コストを払うというより、意図的に払う感じがし…

読書案内:The HOPE 50歳はどこへ消えた?半径3メートルの幸福論

この本は、とても素敵な言葉、著名人の言葉が所々に散りばめられており、人に話したくなるようなうん蓄がたくさんあった。 幸せになるための知恵や生き方の例が、具体的に書かれていた。成功した人は決してパーフェクトな人ではなく、自分を認め、他者ともい…

読書案内:感情の問題地図:「で、どう整える?」ストレスだらけ、モヤモヤばかりの仕事の心理

とてもよくできている図書だと思いました。たぶん、すべてのモヤモヤが網羅されているのではないかと思われました。 私のストレス、モヤモヤは、個人の能力や性格に起因するものが原因と思われるので、簡単に対処できないと思われました。受け入れるしかない…

読書案内:モテと非モテの境界線 AV監督と女社長の恋愛相談

読み進めていくと、ビジネス系の啓発書の内容のように感じられた。上司と部下とのコミュニケーションの方法、何をゴールにするか、何を求められているかに気付くという視点など、すべてビジネスに通じる気がした。 「相手にコミットする」「対話とは自分が再…

読書案内:ルールはそもそもなんのためにあるのか

『ルールはどうあるべきか』というタイトルにすべきなんじゃないかと思った。 ルールは、お互いさまという配慮を持った行動がとれるようなルールだと、よいルールと言われるようだ。しかし、杓子定規にルールだけ守って開き直って相手を見下すようなことをし…

読書案内:きみの人生に作戦名を。

自分の人生に作戦名を立てることにより、よりよく生きようという啓発書です。最後まで読み進めると、結局、誰よりも楽しそうに物事に没頭している姿が何より素晴らしいとなっている。それでいいのか?とそれがゴールなの?との気もする。作戦名を立てるのは…

読書案内:教え子が成長するリーダーは何をしているのか

夏まゆみは、アイドルグループの振付家。この人を知らずに、この本を手に取った。 ビジネス書として、職場のリーダーが部下を成長させるという内容を読みたいと思ったが、その意味ではちょっと違ったかもしれない。私は、部下を教え子と扱う発想はなく、部下…

読書案内:マキアウェッリ語録

新聞の中に、菅義偉(よしひで)元総理大臣が愛読書として挙げていただので、読んでみようと思った。内容が、現代のビジネス書・指南書のような内容なので、びっくりした。理想の姿が書かれているものかと思いきや、私はこう信じるという書きぶり。いつの時…

読書案内:「バナの戦争」

この本は、シリア内線で起こっていることを、バナという7歳の少女がツィートで、戦争の状況を伝えた内容を日記風に書きまとめたものです。ちょうど現在、ウクライナにロシア軍が侵攻しているその状況と重なる部分があって、読んでいて、戦争というものを肌で…

小説「自転しながら公転する」

何でもない日常生活が、淡々と続いていくような小説であった。 全体的にみると低いテンションで、明日どうなるかわからないよっていう感じ、私ら完璧でないし、むしろ底辺に近いかも(中卒だし、アルバイトだし)、自分の中で我慢してしまう感じで、妥協と、…

小説:「対岸の家事」

専業主婦が担っているのは、間違いなく労働と思った。 普段の生活を振り返ったり、昔の自分の発想や考え方などを思い出したりした。 励まされる言葉と生き抜くヒントに溢れていると思う。 ・作ったことのない料理は食卓を賑やかにしてくれる。疲れているとき…

読書案内:感情はコントロールしなくていい

幾つかの気づきがありました。 ・ネガティブな感情に気付いたら、自分の気持ちや欲求や思いを無視していると考え、一度立ち止まり、自分の心に沿った選択や行動ができるように、考えよう。・自分の心に沿った行動ができたのなら、「自分のために行動できてよ…

読書案内:極アウトプット

楽したいと思っている自分がいることを感じ、恥じる。 「自信がないからやらない」ではなく、自信がないからこそ、積極的にコミュニケーションに取り組む必要がある。「やりたくないと思うから」と、何もしないで待っているだけでは、うまく行くことはない。…

読書案内:すばやく鍛える読解力

多くの下手な文章に添削を加えてきた著者の経験を知ることにより、少しでも上手に文章が書けるようになるとよいと思って読んだ。下手な文章の類例を知ることができること、書き方の技術的なところでなく、文章の中に書き手の意識や思考を見抜く視点に関心し…

読書案内:オードリー・タン 天才IT相7つの顔

IT業界のもののとらえ方のなかに、現代のコミュニティの在り方をどのように考えるかのヒントがあるように感じられた。「問題解決の方法は1つじゃない。」「いかなる議論の場でも、我々は王も大統領も投票も認めない。我々が信じるのは、ざっくりとした合意…

読書案内:人新世の「資本論」

エコ、SDGs、グリーン経済など、環境を重視した言葉が使われていても、経済成長を志向した資本主義は、環境を壊し、しいては、人の暮らしを豊かにするのではなく、貧困にさせる仕組みを持っているかもしれないということをこの本から知った。 昔、環境破壊と…

映画「きっとうまくいく」

純粋に真理を知りたいという気持ちで、自由な心で取り組めば、成功は勝手についてくる。とても気持ちよい作品でした。学問を、成績のため、就職、学位のために使うことって、つまんないと思わされた。学問の形式にとらわれて、本当に探究することってなんな…

読書案内:子育ての哲学:主体的に生きる力を育む

子どもが自分の力で考え、判断し、その判断も、一瞬の感情からではなく、普遍的にそうあるべきという思慮を持って、吟味できるような判断ができるのであれば、ある種、子どもは幸せに生きていけれるのでないかと思う。 そのためには、子どもを導く意識が必要…

読書案内:言葉のトリセツ

言葉の語感について、音声を出した後、自分や相手に及ぼす効果について考察している。 言葉の語感以外にも、感性の領域には、理屈や数値で表すことができないもの、イメージや感覚などあるので、語感がすべてではない。 ・「でも」「だって」「どうせ」のD音…

読書案内:アンガー・マネジメント-アメリカ・エグゼクティブの間で爆発的に普及! イライラ、ムカムカを一瞬で変える技術

自分のなかの怒りを受け止め、その怒りを目的達成に活かすことが、アンガーマネジメントである。怒りを感じたときこそ、その「目的」を思いだし、「怒り」をマネジメントする。 私が面白いと感じたところは、「私たちはいつも同じようなことで怒ってしまう」…

読書案内:スタンフォード式人生デザイン講座

読むというより、ワークシートを埋めていく感じの本です。ライフデザインとは、あなたが人生でどうしたいかを、理想へと近づけることを考えること。スタンフォード大学には10年前からこの本に書かれているプログラムがあるのだそうです。 本は読み終わったけ…

図書案内:東大教授

大学教授が心がけていることやどのような生活を過ごされているのかを垣間見るにはお薦めである。学生への教育、研究・大学のガバナンスなど経営について、優先順位、計画を立てて、学内運営にあたられているのがわかる。あたかも個人経営者であると例えられ…

図書案内:大気・水圏の地球化学

初学者向けの地球科学の体系だった教科書としてお勧めである。対流圏・成層圏・中間圏・熱圏といった大気領域の組成や物質循環について、気候変動に関する政府間パネルの第3次報告といった地球温暖化の最近の気候現象の状況、海水の元素組成、人間活動による…

図書案内:「学問」はこんなにおもしろい!憲法・経済・商い・ウナギ

ウナギ研究の最先端で活躍する青山潤先生の研究者としての喜びや夢について書かれています。「楽しく役立つ学問はうれしい」という先生の目標のとおり、現在の研究が実学から遠ざかっていることへの矛盾の指摘だけでなく、ウナギの種を探しあてる研究及び新…