読書案内:感情の問題地図:「で、どう整える?」ストレスだらけ、モヤモヤばかりの仕事の心理

とてもよくできている図書だと思いました。
たぶん、すべてのモヤモヤが網羅されているのではないかと思われました。

私のストレス、モヤモヤは、個人の能力や性格に起因するものが原因と思われるので、
簡単に対処できないと思われました。受け入れるしかないタイプのものが悩みを占めているのに、本人が気づけないために、無駄にさまよう感じです。

マインドフルネスの方法が書かれていたのを、参考にしてみたいと思った。
考え(イメージ)、感情、身体感覚、行動的な衝動・行動傾向を書くというもの。

普段から、自分の感じている気持ちを文字にしておくなど、自分の気持ちに寄り添って
いないと、忘れる、思い出すを繰り返すばかりで、何の進歩もできなさそうであることを感じた。
ぜひ自分の内側に目を向けることから始めたいと思いました。

自分の感情や気持ち、「自分がどうしたいのか」といった内側のことに目を向ける機会を持つことで、問題になる感情の事柄の多く、体調不良も、改善すると思われる。


「怒り」
怒りの機能は「傷つけられている大事なものを守ること」です。
・大事なものを特定する
・守るための行動をリストアップする
・優先順位をつけてどんどんやる
・試した結果を振り返り、効果の高い行動を継続する

曖昧な指示がでたときには、方針に食い違いが起きていないか確認をする
どのように仕事を進めていくか、方針を明確して、共有する

DESC法
Describe:とにかく客観的に状況を描写する
Suggest:解決案を提案型で
Choose:相手に選んでもらう
誰が聞いても、「確かにそうだ」となる客観的な状況描写から始められれば、
相手を反論する姿勢ではなく、こちらの話を聞いてもらいやすい姿勢に変えられる。
相手にどんな行動をとってほしいか、相手に望む行動や妥協案を提案する。
ただし押し付けはNG。

「悲しみ」
失ったことに意味を見出す5つの方法
「大事なものを失った」という事実は変えられません。けれど、「起きた出来事を
どう捉えるか?」は、自分で変えることができます。人は悲しい出来事に意味を見出す
ことで悲しい出来事を自分の成長に結びつけることができます。
・その出来事から肯定的な気付きを得ること
・理にかなっているところに目を向けることで、自分の中の拒否的な反応が減り、歩み寄りができやすくなる
・自分の苦手や弱さへの自己理解が深まる
・自分の強みや弱み、得意、不得意にあわせて役割や目標を再設定する
・自分をほめる

「落ち込み」
落ち込んでいるときには、同じことをワンパターンになっていることが多い。そこから抜け出すには、頭のなかで繰り返す反すう思考から現実に向き合えるような思考をする、「今、できる行動」を考えてみる。
事実としか言いようのないものである場合は、受け止めるしかない。
立ち向かう、一歩引く、1人で、サポートを受けるなど、できる対策を考える。

・「今、自分は、〇〇と考えている」と表現してみる
反すう思考に巻き込まれている自分を「反すう思考している自分」と「それを観察している自分」とに分けることができる。
・「今、いくつくらい?」と数値化してみる
・ただただ書き出してみる
現実に沿った考え方をすることで、落ち込みを予防することができます。
極端にネガティブに偏った反すう思考からバランスをとる。
客観的な根拠なしに、頭の中で勝手に思考を膨らませて落ち込みを長引かせていることが多いし、その際にポジティブな面を見落としがちである。
たいてい視野が狭くなっている。そんな状態のまま、一人で考え続けるというのは、自分を責める声と2人だけで対話を続けているようなもの。
・「今、自分は「あのときこうしていればよかった」と考えている」
・「あの場面での〇〇についての説明という行為に不十分なところがあった」
(叱られた行為を改善することに注力しましょう。)
・責められているのは、自分という人ではなく、”行為”についてだ。
・「それを考えることで、いいことある?」(実際にミスしてしまったとき)

「不安」
・あえて不安をそのまま口に出してみる。
まずは「口に出す」ということをしてみないとわかりません。口に出してみることで、”わかる”領域が増えることは案外多いものです。
・わからないことを書き出してみる
 プロセスを書き出してみて、スケジュールや見通し(トラブルになること)を立ててみる。
・最初の一歩をスモールステップにする
・その作業を終えたあとのことをイメージする
・本当にわからないことは、手放すしかありません。

自分の能力や性格に関わる不安の場合は、「不安」の対処が難しい。
自分のマイナスなところにばかり目が向いていて、視野も狭くなってしまう。不安は消えず、モヤモヤが続く。

不安がある場合の業務の仕切りと、自分が苦手な作業や、嫌いな仕事に取りかかるのは似ている。